OEMとODMの違いとは?メリット・デメリット、使い分けを解説
100年以上の歴史と実績を持つ老舗メーカーと一緒にものづくりをしてみませんか?
「新しく自社オリジナルの革小物を展開したいけれど、OEMとODMのどちらで依頼すべきだろう?」
「よく耳にする言葉だけれど、その違いや自社に合う形態がいまいち分からない……」
新規事業への参入や自社ブランドの立ち上げを検討する際、このような疑問を抱えてパートナー選びに迷ってしまう事業者様は決して少なくありません。
どちらも外部の工場に製造を委託する手法ですが、その仕組みやメリット、委託先となる会社との関わり方には大きな違いがあります。
そこで今回は、OEM・ODM受託メーカーである弊社が、それぞれの定義やメリット・デメリット、そして失敗しない委託先の選び方にいたるまでを徹底比較して解説します。
2026年の最新トレンドであるプライベートブランド(PB)製造の具体例や、社内にノウハウがない状態からでも安心して製品を市場へ投入するためのポイントまで、ビジネスに必ず役立つ情報が満載です。
両者の特徴を正しく理解し、理想のブランド構築への第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう。
「OEM」と「ODM」の違い

一見似た言葉であるOEMとODM。
いったい何が違うのでしょうか?
まずはそれぞれについてご説明します。
OEMとは?
OEMとは、Original Equipment Manufacturingの頭文字を略したもので、自社のブランド製品を他社へ委託製造する工程のことです。
もっと簡単にいうと、ブランド企業がデザインしたオリジナル商品の製造を製造メーカーに依頼し、製造メーカーが商品をブランドに納品する分業のような生産方法になります。
ODMとは?
ODMとは、Original Design Manufacturingの略称で、こちらは製造メーカーが商品の製造だけでなくデザイン・開発まで担当する方法です。
マーケティングを担当することもあります。
ブランド企業は販売だけを担うケースが多いです。
つまり、OEMとODMの違いはブランド企業と製造メーカーの担当領域の違いにあります。
OEMは企画開発をブランド企業が担当し、製造メーカーは製造だけを担当するのに対して、ODMは製造以外の工程にも製造メーカーが関わります。
OEM・ODMが生まれた理由

ところで、OEMやODMがどのようにして生まれたのかご存じでしょうか?
OEMという言葉は1950年ごろにアメリカで生まれ、もとはコンピュータの部品から始まりました。
日本では自動車業界で盛んに行われ、その後製造業の発展に伴い需要が高まったことで、多様化しながら現在の形になりました。
ODMもOEMの発展の中で誕生したものです。
従来、ブランドオリジナルの製品を生産する際は自社に製造部門と工場を持ち、設備を整えるのが一般的でした。
しかし、自社内に設備を整えるのは非常にコストがかかります。
そこで低コストでビジネスとして画期的なOEM・ODMが登場したことにより、今日まで発展してきたのです。
OEMやODMは現在アパレル、化粧品、家電、食品、自動車メーカーなど多くの業界で普及しています。
OEM・ODMのメリット・デメリット

OEMやODMにはそれぞれメリット・デメリットが存在します。
ここでは、ふたつの方法についてどんな特徴があるのかを解説していきます。
OEMのメリット
OEMは製造工程のみを製造メーカーに委託し、企画開発、デザインはブランド企業がオリジナルで行います。
そのため、製造にかかるコストを削減しながら効率よく自社オリジナルの製品を生産することが可能になります。
- 製造設備の投資費用や運用費、人件費が削減できる
- 小ロット製造を行うことで在庫リスクが軽減できる
- 企画開発など本来の業務にリソースを集中できる
こういった点がOEMのメリットといえるでしょう。
OEMのデメリット
低コストで便利なOEMですが、デメリットもあります。
それは外部に製造を依頼するため、自社では製造技術が習得できないことです。
とはいえメリットとデメリットを天秤にかけ、あえて自社工場を持たない選択をするブランド企業も珍しくありません。
ODMのメリット
基本的な部分はOEMと似ていますが、ODMはデザインなど製造以外の部分も製造メーカーが担当するため、多くの部分でサポートを受けられます。
よって、作りたいものについての専門知識がなくても製品を作ることができます。
また、前述の通りブランド企業が行うのは販売だけになる場合が多いです。
そのため専門外の難しい仕事に手をとられず、商品を増やしたり販売したりすることに集中できます。
ODMのデメリット
製造メーカーの担当領域が多いということは、その分外注する工程が増えるということです。
そのためOEMに比べるとコストは上がってしまいます。
また、多くの工程を製造メーカーに任せることになるため、品質や販売価格などについてはブランド企業側でのコントロールが難しい部分があります。
結局どちらを選べばいいの?

ここまでではOEMとODM、それぞれの特徴をご紹介しました。
両方にメリット・デメリットがあり、どちらを利用すべきか迷う場面もあるかもしれません。
ふたつの使い分けについて見ていきましょう。
OEMが適しているケース
小規模で販売している場合
OEMは完全オリジナルのデザインを低コストで生産できるのが特長です。
製造設備を持たないブランドがオリジナルの商品を展開する場合や、個性的な商品を小ロットで販売したい場合は、OEMの利用が適しています。
このようなケースで自社製造を行うのはリスクが高いですが、OEMであればコストを抑えてオリジナルブランドを展開することが可能です。
需要の見極めが難しい場合
季節限定商品や新商品などどのくらい生産していいのか見極めが難しい商品の場合は、OEMでの生産をおすすめします。
OEMであれば一旦小ロットで生産を行い、需要があれば追加生産を行うといった柔軟な対応が可能です。
まとめて生産する必要がないため、在庫リスクを低く抑えることができます。
ODMが適しているケース
作りたい製品について知識がない場合
作りたいものについて知識がない場合、自力で企画開発を行うのは難しいかもしれません。
そういった場合はODMで製造メーカーのサポートを受け、一緒に製品を製作していくのが適しているでしょう。
ブランド企業の希望と製造メーカーのノウハウをすり合わせることで、想像以上の製品が完成するかもしれません。
商品のラインナップを充実させたい場合
新しいデザインの製品を増やしたい場合にも、ODMが適しています。
ブランド企業でいくつか代表的な製品を開発し、その他の製品をODMで生産すれば、一気に製品のラインナップを増やすことができブランド構築に役立ちます。
ODMは万人受けするデザインが得意なため、尖ったデザインを求めるよりも自社製品のラインナップを充実させたいときはODMの出番といえるでしょう。
OEM・ODM・受託製造の決定的な違いと仕組みを徹底比較
自社で生産体制を持たないアパレルブランドや小売事業者が、外部の力を借りてモノづくりを行う手法にはいくつかの形態があります。
混同しやすい「OEM」「ODM」そして「受託製造」という言葉の意味や関係性を正しく理解することは、事業を成功に導くための大切な第一歩です。
ここでは、各方式の担当範囲を明確にするための目次として、2つの比較項目とポイントをわかりやすく解説します。
受託製造(委託製造)とは何を指すのか?
一般的に「受託製造」とは、他社からの注文に応じて製品の生産業務を代行するビジネスの総称です。
つまり、OEMもODMもすべてこの受託製造という大きなカテゴリの中に含まれるバリエーションを意味しています。
双方の大きな違いは、製品の設計やデザインの主導権を「委託者」と「受託者(メーカー)」のどちらの側が持っているかという点にあります。
OEMとODMの仕組み比較一覧事業を立ち上げる段階において、どちらのサービスを導入すべきかを慎重に判断できるよう、両者の異なる特徴を一覧表にまとめました。
| 比較項目 | OEM(相手先ブランド名製造) | ODM(相手先ブランドによる設計・製造) |
| 企画・デザイン・設計 | 委託者側が完全独自の仕様を決定する | 受託者(メーカー)が主導して設計する |
| 求められる専門知識 | 素材やパーツの選定などある程度の知識が必要 | 知識が少なくノウハウがなくても全て任せられる |
| 初期の設備投資・負担 | 独自の金型起こし等で時間と費用がかかりやすい | 既存の型をベースにアレンジすれば安く投入可能 |
| メリットと強み | 競合との差別化が容易で独自性を高く持てる | 販売やECサイトの運営業務に100%注力できる |
| デメリット・注意点 | 社内に製造技術や経験が蓄積されにくい | 品質や最終価格のコントロールが困難になりやすい |
このように、自社のデザイナーが作成した仕様書に基づいて忠実に再現してもらう形態がOEMであり、メーカーがこれまでに培った技術力やトレンド分析のデータを活用し、試作から量産まで一括で支援してもらう形態がODMです。
プライベートブランド(PB)製造におけるOEM・ODMの活用事例近年、インターネット通販(ECサイト)の普及や流通業界の変化に伴い、自社で工場を持たない小売店やベンダーが「プライベートブランド(PB商品)」を企画し、市場へ投入して売上を拡大する事例が非常に増えています。
大手スーパーやコンビニエンスストアに並ぶ独自のパッケージに入った食品や日用品は、まさにこの仕組みをフルに活用して作られています。
小売者が独自のマーケティングデータに基づき、消費者が今求めているニーズを反映した製品を企画し、それを専門の製造業者(Manufacturer)へ委託する方式です。
2026年の最新トレンド:革小物分野でのPB化
アパレルや雑貨の分野、特に財布やベルト、バッグといった本革製品の市場でもPB化の傾向が強く見られます。
「自社のセレクトショップのオリジナルラインとして、高級感のある牛革の財布を並べたい」
「他社との競合を避け、独自の利益率を確保するためにオリジナルの革小物を複数展開したい」
このような要望を形にする時、歴史ある国内の製造メーカーに生産委託をすることで、莫大な設備投資をすることなく、自社独自のこだわりが詰まった高品質なPB商品を実現できます。
老舗メーカーの確かな生産力と調達力を味方に付けることで、小規模な事業者であっても有名ブランドに負けない品質のプロダクトを発信することが可能です。
失敗しないためのOEM・ODM委託先(製造パートナー)の選び方
外部の会社にモノづくりを委託するビジネスモデルは、自社の負担を大きく軽減できる一方で、「どこに頼むか」によって製品の仕上がりや事業の成否が100%左右されてしまいます。
将来的にも長く信頼できるパートナーを探すために、必ず確認すべき重要なチェックポイントを3つご紹介します。
品質管理(検品)の体制と水準の高さ
どれほど魅力的なサンプルが上がってきたとしても、本生産の段階で縫製のズレや傷などの問題が生じやすい環境であれば、最終的に購入した顧客からの信用を失ってしまいます。
製造メーカーを選ぶ際は、生産の各段階でどのような基準の品質管理体制を敷いているかをしっかり確認してください。
抜き取り検査だけでなく、出荷前にベテランスタッフによる徹底した製造チェックを行っているメーカーであれば、不良品の発生リスクを限りなく低く抑えることができます。
多彩な素材の調達力と確かな技術力
特に革製品の分野においては、使用する素材の質によって製品の価値が大きく大きく変わります。
世界各国の良質な牛革や豚革、山羊革、あるいは希少価値の高い馬革(コードバン)など、幅広い選択肢を保有している会社かどうかが重要なポイントです。
また、お客様の細かい要望や特殊なデザインの仕様に対し、蓄積された経験をもとに「それなら、この加工方式が最適です」と一貫したプロの指導や提案をしてくれる協力メーカーであれば、想像以上のクオリティを実現しやすくなります。
スムーズなコミュニケーションと海外拠点の有無
近年、製造コストを下げる目的で中国などの海外工場に直接発注を行う事業者が増えています。
しかし、言語の壁や異なる文化によって納期スケジュールが遅れたり、仕様のニュアンスが正しく伝わらずにトラブルに発展したりするケースは少なくありません。
国内にしっかりとした相談窓口があり、各種打合せを日本語でスムーズに行えることはもちろん、海外にも複数の製造拠点を保有している会社であれば、国内生産の丁寧さと海外生産のコストパフォーマンス(安さ)の「いいとこ取り」をすることが可能になります。
まとめ:あなたの理想を形にする第一歩
OEMとODMはどちらかが一方的に優れているわけではなく、自社が持っている専門知識の量や、割くことができるリソースの範囲、そしてビジネスの目的に応じて最適な方式を選ぶことが成功への鍵となります。
自社工場を持たないリスクを恐れる必要はありません。
信頼できる製造パートナーを見つけることができれば、社内に大きな設備を持たなくても、あなたのブランドは確実に輝きを放ち始めます。
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